「冊子」とは?意味や製本の基礎知識を紹介

冊子とは?「冊子」とは?意味や製本の基礎知識を紹介

書籍、本で馴染みの深い「冊子」ですが、どんなものが「冊子」と定義されるか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、この記事では「冊子」をキーワードとして、その意味や定義、冊子製本の基礎知識を解説します。

「冊子」の意味・定義

早速、冊子の意味や定義を見ていきましょう。

冊子は一般的に「表紙があり、構成される束状の印刷物を綴 (と) じたもの」を指します。

冊子を辞書で調べると「糸で綴 (と) じた本。または書物一般」と出てきますが、近年では糸を使用せずに、針金(ホッチキス)や糊で綴じるものも多いです。

また、「小冊子」と呼ばれるものもあり、冊子と小冊子はページ数で区別されています。
例えば、パンフレットやフロアガイドなどのページ数の少ないものは、一般的に小冊子とされています。

「小冊子」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 小冊子とは?メリットや作り方をわかりやすく解説

冊子の綴じ方・製本の種類

冊子の定義は「表紙があり、構成される束状の印刷物を綴じたもの」でしたが、綴じ方にも様々な種類があります。
ここでは代表的な4つの綴じ方、製本の種類を解説します。

中綴じ製本

冊子とは1:中綴じ冊子
中綴じ製本は、週刊誌などの雑誌に使われている製本方式です。

綴じ方は、束にした印刷物をちょうど半分におり、その真ん中(折り目になるところ)をホッチキスで止めます。
真ん”中”で綴じることから中綴じと言われています。
非常にシンプルな作りで便利なのですが、分厚いものはホッチキスができないなどのデメリットも存在します。

「中綴じ」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 中綴じ製本とは?メリットやデータ作成の注意点も解説

無線綴じ製本

冊子とは2:無線綴じ冊子
無線綴じ製本は、文庫本や分厚いカタログなどに使われる製本方式です。

無線綴じを行う場合は、表紙と本文の2つを別々に準備します。
作り方はシンプルで、表紙の背表紙となる部分に糊をつけ、中身を貼り付けるだけ。

簡単な作りですが、強度は高く、ページ数の多い本や高級な本などによく使用されています。

「無線綴じ」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 【製本の基礎知識】無線綴じ冊子ってどんな冊子?

平綴じ製本

平綴じ製本は、教科書や学会での資料などに使われる製本方式です。

平綴じを行う場合は、糸や針金(ホッチキス)を使用します。
いわゆる「ホッチキス留め」と言われるものと同じ作り方で、中身となる印刷物の束をまとめ、ページの端から余白を1cmほど残して糸や針金で留める作り方です。
デメリットとして、余白を残して綴じるため最後まで開けないということが挙げられます。

因みに、今まで紹介した3つ「中綴じ」「無線綴じ」「平綴じ」は、全て表紙が柔らかいタイプ(ソフトカバー)であり、総じて「並製本」と言われています。

上製本

冊子とは4_上製本

上製本とは、表紙が硬いカバーなどで覆われている本(ハードカバー)に使われる製本方式です。
冊子の耐久性・保管性をより重視する場合に、使われることが一般的で、絵本や小説を中心とした多くの書籍や辞典などに使われています。

冊子の綴じ方向の種類

冊子を綴じる方向には、右綴じと左綴じの2種類があります。
冊子とは3:右綴じ左綴じ

左綴じ(左開き)

左綴じとは、綴じ(ステッチの位置や糊貼りする位置)が、表紙から見て左にある綴じ方のものを指します。
一般的には、説明書やパンフレットなどの横文字で記される冊子の場合に使用されます。

右綴じ(右開き)

右綴じとは、左綴じの逆で、表紙から見たときに、右側に綴じがある綴じ方のものを指します。
縦方向に文字が記される小説や漫画などに使用されるのが一般的です。

「左綴じ・右綴じ」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 【製本】右綴じ・左綴じの理由と冊子作成時のポイント

印刷方式の種類

ここまで製本方法を紹介してきましたが、併せて覚えたいのが、印刷方式の種類です。
ここでは2種類の印刷方式を紹介します。

オフセット印刷

オフセット印刷とは、版を使用した印刷方式です。
仕組みを簡単に説明すると、以下のような印刷方式となります、
①版にインクをつける
②ブランケットと呼ばれるものにそれを転写する
③ブランケットから用紙に転写する
版と用紙が直接触れず(オフ)に印刷される(セット)ことからこのように呼ばれています。

印刷品質が高い一方で、版を掘らなければいけないなど印刷までの工程もかかり、コストも高いといったデメリットもあります。

「オフセット印刷」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> オフセット印刷とは?その特徴を解説

デジタル印刷(オンデマンド印刷)

デジタル印刷(オンデマンド印刷)とは、オフセット印刷と違い、版を作らずに印刷する方式です。
高細密のトナーによるレーザープリントであり、いわゆる印刷機による印刷です。
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4種類の組み合わせから色を表現することが一般的です。

版を作らない分、印刷工程までに時間も労力もかからないですが、印刷のたびに色がやや変化するなどのデメリットが存在します。
小ロットの印刷であればコストが安いのでおすすめです。

「オンデマンド印刷」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> オンデマンド印刷とは? オフセット印刷との違いと特徴

冊子本のサイズ

冊子本の代表的なサイズは5つあります。
A4・B5・A5・B6・四六版です。

【A4判:縦297㎜×横210㎜】
一般的な教材や写真集などに使われるサイズ
【B5判:縦257mm×横182mm】
大きめの週刊誌などに使われるサイズ
【A6判:縦148mm×横105mm】
文庫本に使われるサイズ
【B6判:縦182mm×横128mm】
文庫本に使われるサイズ
【四六判:縦188mm×横128mm】
単行本に使われるサイズ

「冊子のサイズ」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 冊子・本のサイズ(判型)を詳しく知りたい

冊子のページ数

冊子は「4の倍数」のページ数で作るのが基本です。
これは、印刷現場で1枚の紙に8面あるいは16面付で印刷するためです。

またページの数え方にも注意が必要です。
ページは、同じ用紙を用いる最初のページから数え始めます。
そのため、中綴じ製本は、表紙を含めた総ページ数が「4の倍数」、無線綴じ製本は、表紙を含めない本文ページ数が「4の倍数」または「8の倍数」とする必要があります。

「冊子のページ数の数え方」についてはこちらで詳しく解説しています。
>> 【製本知識】冊子、表紙・本文のページ数の数え方

冊子でよく使う用語

天と地

本の表紙を正面に見たときに、一番上の部分を「天」、一番下の部分を「地」と言います。

背・小口・ノド・ノンブル

どれも冊子を構成する箇所の名称です。

  • …本のタイトルなどが記載されている背表紙の部分。
  • 小口…背の真反対の部分。本を開くときに指で触る部分。
  • ノド…本が綴じられている根元の部分。
  • ノンブル…本文内に記されたページ数を表す数字。

丁合と折丁

印刷現場で使われる用語です。

  • 折丁(おりちょう)…印刷された紙をページ順になるように折り畳んだもの。
  • 丁合(ちょうあい)…印刷された折丁 (おりちょう) を1冊になるようページ順に集める作業。

表紙(表1・表2・表3・表4)

表紙(表紙まわり)…4面から成される冊子の中身を包むもの。表紙まわりとも呼びます。
表紙は以下の4面から構成されます。

  • 表1…表紙
  • 表2…表紙の裏
  • 表3…裏表紙の裏
  • 表4…裏表紙

カバーと見返し

どちらも冊子を構成する一部の名称です。

  • カバー…表紙の上にかけられているもの。冊子を痛めない役割を担う。
  • 見返し…表紙と本の中身を接着するために用いられる紙。

DTP

英語でDesk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)の略。
「机上出版」や「卓上出版」とも言われ、パソコン上で印刷物のデータを制作するや、そのシステムを指します。
DTPで使用される代表的なアプリケーションでは、Adobe社のIllustrator、Photoshop、Indesignがあります。

「冊子・製本用語」についてはこちらでも解説しています。
>> 本・冊子の各部の名称を解説

まとめ

この記事では、冊子とは何か(意味や定義)、冊子の綴じ方、製本の種類などを解説しました。
冊子の世界は非常に奥が深く、難しいことばかりです。
冊子を作る際に何か困ったことがあったときは、印刷会社など専門の方に相談するのがよいでしょう。


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