上質紙とは?紙の特徴や原料、他用紙との違いを紹介

上質紙ってどんな用紙?

上質紙は、数多くの種類がある印刷用紙の中でも、最もポピュラーなもののひとつです。
学校で使用するノートやプリント、仕事で使う書類や名刺、あるいは書籍などまで多様な目的で使われており、皆さんも一度は手に取ったことがあるでしょう。

上質紙は、コート紙のように塗工されていないため光沢やツヤが少なめです。
またパルプ100%で作られており、コシがあって破れにくいのも特徴です。

このような点から、上質紙は文字中心の印刷物や、何度もページをめくる機会が多い印刷物に適しています
この記事では、上質紙の特徴と、他の一般的な用紙との違いについても詳しく紹介しています。

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上質紙とは?特徴について

上質紙は筆記性に優れています

上質紙とは、「化学パルプ含有率が100%」で、「表面にコーティング加工を施していない」用紙のことです。
※化学パルプ:薬品を用いて、紙の原料になる素材から化学的に繊維を取り出したもの

上質紙には、表面の光沢やツヤが少なく、光を反射しにくい特徴があります。
また、パルプが露出しており、ツルツルというよりも少し凹凸のあるサラサラとした手触りです。

非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類され、主に印刷用紙として幅広く使われています。
上質紙のなかでも、紙全体に色が入ったものは「色上質紙」と呼ばれています。

上質紙の原料について

上質紙は100%化学パルプから作られています。

化学パルプは原料によって、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプの3つに大別されますが、上質紙の製造に使われるのは、木材を原料とした「木材パルプ」が主流です。

近年では森林保護の観点から、竹やサトウキビなどを使った「非木材パルプ」、古紙で作られた「古紙パルプ」も選ばれています。
古紙パルプを使った上質紙は「再生上質紙」と呼ばれます。

上質紙と他の印刷用紙の違いをご紹介

上質紙は、厚みの種類が多く、文字の読みやすさや、筆記のしやすさから広く使われているスタンダードな用紙です。
一方で、表面にコーティングが施されていないため、光沢が無く、さらさらとした手触りの用紙になります。

平滑性の高いコーティングされた用紙とは、質感や筆記性、可読性などが異なりますので、用紙の特徴を踏まえた上で使用するようにしましょう。

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上質紙に適した印刷物を知ろう

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上質紙がよく使われる印刷物には、ノートやメモ帳、テキスト中心の冊子・書籍、書類、名刺などがあります。

上質紙の大きな特徴は、インクを吸収しやすいことです。
上質紙に印刷をするとパルプの隙間にインクが染み込んでにじみやすいため、インクを多量に使用する写真印刷や、ベタ塗りの印刷物にはあまり適していません

一方、後ほど紹介するコート紙やマットコート紙などと比べて、筆記性に優れ、コストも抑えやすいため、文字中心の印刷物で幅広く使われています。

上質紙に印刷をするとパルプの質感が感じられ、素朴ながらも上品で、落ち着いた雰囲気の印刷物に仕上がるのが特徴です。
また、丈夫で破れにくくコシもあるため、頻繁にめくったり書き込んだりする印刷物にも適しています

上質紙の厚さを身近なものと比較

用紙の厚み比較

同じ上質紙でも、紙の厚さによって印刷物の仕上がりの印象は変わります。
ここでは、上質紙で一般的に使用される紙の厚さと、厚さイメージを身の回りのものに例えて紹介します。

<上質紙90kg>
厚め(0.13~0.15mm)
厚さイメージ:週刊誌の表紙、CDジャケット
<上質紙70kg>
少し厚め(0.1mm程度)
厚さイメージ:千円札
<上質紙55kg>
普通(0.08mm程度)
厚さイメージ:コピー用紙やノート

※ここで言うkgは「連量(ある規定寸法の紙1,000枚(1連)の重量)」を示しています。「kg」の前の数字が大きくなるほど、厚みのある紙となります。

他の用紙との比較

上質紙_追加2

世の中には、上質紙以外にも様々な種類の用紙がありますが、用紙ごとに特徴があり、どのような印刷物に適しているかも異なります。

ここでは、一般的によく使われるコピー用紙、さらに印刷物で多く使われるコート紙やマットコート紙などと上質紙を比較していきます。それぞれの特徴を知っておくと、印刷物の目的に応じた用紙を選びやすくなるでしょう。

上質紙とコピー用紙の違い

コピー用紙とは、コピー機による印刷の際によく使われる用紙のことです。
材料には、上質紙が使われることもあり、コピー機での印刷用にサイズや厚みを設定したものが「コピー用紙」といえます。
コピー機を示す「普通紙複写機(Plain Paper Copier)」の頭文字をとって「PPC用紙」と呼ばれることもあります。

コピー用紙は汎用性が高く、リーズナブルなので、会議資料や通達文書などを大量にコピーするビジネスの現場などで頻繁に使われています。

上質紙とコピー用紙に共通しているのは、どちらも表面がコーティングされていない用紙であることです。
ただし、上質紙の場合は「化学パルプ100%」で作られており、コピー用紙(普通紙)よりも良質で、美しい印刷が可能です。
また、耐水性や紙のコシや強度に関しても、コピー用紙(普通紙)より上質紙のほうが上回っています。

上質紙とコート紙の違い

コート紙とは、上質紙などの表面に「コート剤」と呼ばれる塗料をコーティングした用紙です。

上質紙と同じく非常にポピュラーな用紙ですが、上質紙と異なる特徴は、コート紙には表面に光沢とツヤがあることです。
ツルツルとした見た目・触り心地でインクのノリがよく、写真や色の再現性に優れていることから、フルカラー印刷に適しています。

コート紙は、広告のチラシ、雑誌の表紙やグラビアページ、アルバム、カタログ、パンフレットなどでよく使用されます。

上質紙とマットコート紙の違い

マットコート紙は、しっとりとした上品な質感が特徴のやや光沢のある用紙です。
上質紙と違い、表面を少量のコート剤でコーティングしているため、表面は滑らかで、筆記性は上質紙に劣るものの、鉛筆やペンでの書き込みも行なえます。

マットコート紙は発色の良さも特徴で、上質紙よりも写真やイラストが色鮮やかに仕上がります
写真を多く掲載するフルカラーのパンフレットや作品集にはマットコート紙を選ぶと良いでしょう。

上質紙とケント紙の違い

ケント紙は、厚手で硬く、消しゴムをかけても毛羽立ちが少ない用紙です。
上質紙より厚みがあり、高級感が感じられるのも特徴です。

ケント紙も上質紙も表面にコーティングが無い用紙ですが、ノートやプリント用によく使われる上質紙に対し、ケント紙は図画や製図の用紙としてよく使われます
上質紙と違い、インクが滲みにくく発色が良いことから名刺やカレンダーにも使われます。

上質紙の注意点は?

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上質紙は紙表面のコーティングが無いため、印刷インキが染み込みやすく滲みやすい性質があります。
以下の点を事前に確認し、仕上がりをイメージしておきましょう。

・光沢が無く、少し凹凸のあるさらさらした手触りである
・色の鮮やかさはコート紙やマットコート紙に劣り、落ち着いた色合いになる

上質紙は文字中心の印刷物に適した用紙です。写真やイラストが多い場合には、他の印刷用紙を検討することをおすすめします。
可能なら、サンプル請求などを行い、実際の用紙の質感や仕上がりを確認しておきましょう

上質紙を使った冊子印刷の事例を紹介

上質紙は、研究報告書やセミナー・研修の配布テキスト、記念誌、自費出版など様々な冊子でご利用いただいています。
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報告書
自治体のボランティアや企業・大学・専門機関などの研究活動、事業報告書などに上質紙は最適です。上質紙は白色度も高く、文字が読みやすいため、多くの文章や表が入る報告書に向いています。ウイルダイレクトでは100ページ以上の無線綴じ冊子も低価格で提供しており、ページ数の多い報告書の印刷にもご好評いただいております。

テキスト
上質紙は筆記性の良さ、文字の読みやすさから、テキスト冊子に最適です。セミナーや研修用の配布資料、教材用の問題集まで、様々なテキスト冊子にご利用いただいております。

記念誌
記念誌に上質紙を使う場合は、本文が、モノクロの作文や読み物中心のものが多いです。逆に、写真の割合が本文ページに多い場合は、上質紙より写真が鮮やかに再現できるマットコート紙などを選ぶようにするとよいでしょう。
また、本文がモノクロ中心でも、記念誌の表紙には、写真が鮮やかに表現されるコート紙やカード紙などの用紙にPP加工を施し、写真などを配置して彩りを加えるのが一般的です。

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まとめ

この記事では、スタンダードな印刷用紙である上質紙についてご紹介しました。

上質紙は、紙表面にツヤがない、化学パルプ含有率100%の用紙です。書類やテキスト、名刺など、文字中心の印刷物に向いています。

印刷用紙にはそれぞれ特徴があり、用途にあったものを選ぶことが重要です。多くの印刷会社では用紙サンプルを提供しているので、ぜひ実際に手にとって質感を確認し、自分が作りたい印刷物に適した用紙を見つけてください。

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冊子印刷ウイルダイレクト編集部

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