イラスト集・作品集に最適な製本方法は?おすすめの選び方・商品も紹介

イラスト集に最適な製本仕様とは?おすすめを紹介

「イラスト集を制作したいけど、何の用紙を使えばよいかわからない。」といった方も多いのではないでしょうか。
特に、表紙は最初に目に入る重要な部分でもあり、しっかりと仕上げたいところです。

この記事では、イラスト集・作品集におすすめな「製本の種類」や「用紙」について紹介します。イラスト制作の要点を押さえ、渾身の1冊を作りましょう!

イラスト集の作り方

イラスト集3

紙に書いたイラスト原稿の場合はスキャニングする

イラスト集を印刷する際は、印刷用のデータが必要になります。デザイン用のソフトやPDFデータなどで作成したイラストをご用意ください。

また、紙に書いたイラスト原稿の場合は印刷会社の指定する解像度でスキャニングをします。
スキャニングはコンビニのコピー機などでも可能ですが、ページの多い冊子の場合は印刷会社に依頼した方が効率的です。

ネット印刷プリントモールではスキャニングから請負うことができます。ご希望の方はお問い合わせください。

>>スキャニングサービスへのお問い合わせはこちら

イラストをJPEG形式で保存する

イラストを紙面に掲載する場合は、イラストデータをJPEG形式(.jpg)の画像に変換します。

JPEG形式にする場合は、画像解像度に注意しましょう。
印刷に適した解像度は、カラー/グレースケール画像なら300~350ppi程度、モノクロ画像なら600~1200ppi程度です。

WEBの画面で見える画像は、一見綺麗に見えていても、読み込みを早くするため解像度は低く設定されているのが一般的です。
解像度が満たない場合は、印刷すると紙面では、画像が粗い仕上がりになるので注意してください。

画像を配置してレイアウトする

イラストを画像に変換したら、デザイン用のソフトなどを使って配置し、紙面データを作成します。
デザインソフト側の解像度設定も忘れずにチェックしておきましょう。ソフトにより解像度が低く設定されている場合があります。

PDFで保存して入稿する

デザインソフトで作成したデータは、PDFに変換して印刷会社に入稿します。近年では、印刷会社への入稿は、PDF入稿が一般的で、印刷会社側でも推奨されています。
PDF変換することで、パソコン環境やデザインソフトに関わらず、印刷対応が行いやすくなります。変換方法がわからない場合は、印刷会社に確認するようにしましょう。

イラスト集におすすめの製本

イラスト集におすすめの製本方法は、「中綴じ製本」と「無線綴じ製本」の2種類です。
作りたいイラスト集に合っている製本方法がどちらなのか、確認していきましょう。

中綴じ冊子

イラスト集1_ページ数が少ない場合は中綴じ冊子
中綴じ冊子は、用紙を重ねて二つ折りにした部分を、ホッチキス(針金)で綴じている冊子を指します。中綴じ冊子でよく見かけるのは、週刊誌やページ数の少ないパンフレットなどです。

イラスト集を中綴じで作る場合、以下のメリットがあります。

・ページ数が少ないイラスト集に最適
持ち運びも楽で、手軽なイラスト集を作りたい方におすすめです。

・料金が無線綴じに比べて安い
無線綴じに比べ作業工程が少ないため、低コストで制作が可能です。

無線綴じ冊子

イラスト集2_ページ数が多い場合は無線綴じ冊子

無線綴じ冊子は、背表紙がある形態で、より本格的なイラスト集に仕上げたい場合に適しています。よく見かけるものでは、文庫本やコミックなどが無線綴じ冊子です。

イラスト集を無線綴じで作る場合は、以下のメリットがあります。

・ページ数が多いイラスト集に最適
用紙の種類にもよりますが、40ページ以上になる場合は無線綴じ冊子がおすすめです。

・耐久性が高くて丈夫なため、長期保管に向いている
背表紙があり、しっかりとしたイラスト集を作りたい方におすすめです。

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イラスト集におすすめの用紙

イラスト集_追加1_イラスト集

何の用紙を選べばよいのか、最初は迷うと思います。
イラスト集ではカラー印刷を選ぶ場合が多いため、発色がよく、光沢のある用紙がおすすめです。

ここでは、表紙と本文に分けておすすめの用紙を紹介します。
用紙によってイラストの見栄えも変わってくるので、イラスト集に適した用紙を選びましょう。

表紙の用紙

表紙は冊子の「顔」にあたります。表紙の良し悪しで冊子の印象が変わるといっても過言ではありません。

用紙の種類は、光沢のあるカード紙、コート紙、マットコート紙がおすすめです。

この中でも、カード紙は「高級塗工紙」に該当します。化粧品などのパッケージに使われることもあるほど厚くて丈夫、なおかつ表面に塗工がされており、用紙自体がきれいに見えます。印刷の仕上がりも色鮮やかなため、カード紙は特におすすめです。

表紙には、なるべく厚めの用紙を選ぶようにしましょう。厚めの表紙は、本文を保護するだけでなく、しっかりとした仕上がりになり、冊子に高級感をプラスしてくれます。

本文の用紙

本文の用紙には、光沢のあるコート紙、マットコート紙がおすすめです。

コート紙は、塗料で表面をコーティングされた用紙の1つです。ファッション雑誌や会社案内などフルカラーの冊子で幅広く使われています。作品の色味をより鮮やかに再現してくれるのがコート紙です。

一方、マットコート紙は、コート紙に比べるとやや光沢が抑えられ、落ち着いた仕上がりになります。会社案内や記念誌などでもよく使われ、画像やイラストをきれいに再現できるだけでなく、コート紙よりも文章が読みやすいのも特徴です。

本文用紙でも、用紙の厚さは重要なポイントです。厚さによって冊子の印象が変わります。

薄めの用紙:親しみやすい印象。ページ数が多い場合にもおすすめ。
厚めの用紙:しっかりとした重厚感のある印象。ページ数が少ない場合におすすめ。

制作する冊子のボリュームを考慮しながら仕上がりをイメージして用紙選びをしていきましょう。
他の用紙についても知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>製本時の用紙に迷う人必見!冊子印刷の用紙の選び方

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イラスト集におすすめのサイズ

どのサイズを選ぶかは作家・作品次第ですが、サイズもイラストの世界観をより引き立たせる一つの要素となります。作るイラスト集のイメージに合わせたサイズを選ぶのがポイントです。
おすすめのサイズをいくつか紹介します。

・A4サイズ(210mm ×297mm)
 見開きでA3サイズになり、空や海、山などの広大な自然や壮大なファンタジーなどの大きなイラストにおすすめ。

・B5サイズ(182mm ×257mm)
 人物や二次創作のイラスト集などに最適。馴染みがある一般的な週刊誌サイズで、イベントでの配布用や同人誌の販売でもよく利用されます。

・A6サイズ(105mm ×148mm)
 可憐な花や小さな動物、ペットなどのイラストには小さめのA6がおすすめ。文庫版サイズなので持ち運びに便利です。

イラスト集におすすめの表紙加工

イラスト集_追加2_PP

表紙加工にはPP加工がおすすめです。

PP加工を施すと、カラーのイラストが鮮明になり、長持ちする仕上がりになります。
PP加工には主に「グロスPP加工」と「マットPP加工」の2種類に分けられます。

グロスPP加工
光沢があり、鮮やかで発色がよい仕上がりに。
彩度の高い色や写真イラストなどを使用している場合に最適です。
マットPP加工
光沢感が抑えられ、上品で落ち着いた仕上がりに。
高級感を演出したい場合や、やわらかい質感を出したい場合に最適です。

通常より少しだけ価格は上がりますが、冊子の長期保存をご希望の方にはおすすめの加工です。
ネット印刷プリントモールでは、サイトで商品を選ぶ際に、オプションで選択することで価格を確認できます。
ぜひお試しください。
>> プリントモールの表紙PP加工

イラスト作品集のための印刷方式の選び方は?

グラデーションが美しいイラストの場合

イラスト集_追加4_グラデーションの多いイラスト

グラデーションが美しいイラストの印刷再現におすすめなのは、オフセット印刷です。

オフセット印刷は、4色(もしくは多色)の版を作って印刷する方式で、網点と呼ばれる細かい点で、グラデーションや影の細かい階調の変化も滑らかに再現できます。
また、細かい色調整も可能なため、原画のイラストの色調により近づけることができます。

少部数の場合は割高になりますが、オンデマンド印刷に比べると仕上がり品質が高いため、品質にこだわりたい場合はオフセット印刷を検討するとよいでしょう。

白黒マンガやベタの着色が多いイラストの場合

イラスト集_追加4_ベタの多いイラスト

白黒マンガやベタの着色が多いイラストの場合は、オンデマンド印刷がおすすめです。

オンデマンド印刷とは、印刷用のデジタルデータから直接デジタル印刷機を通して印刷する方式です。
トナーや水性インキを使用し、擬似的な網点で色調を再現するため、オフセット印刷に比べるとやや精細さには欠けますが、白黒やベタが中心のイラストでは十分綺麗に再現できます。

オンデマンド印刷なら少部数が低価格で印刷でき、納期も短くなります。大部数の場合を除いて、基本的にはオンデマンド印刷を選ぶのがよいでしょう。

イベントでの「配布用」や「同人誌」の場合

イラスト集_追加6_即売会イベント

同人誌やイベントでの配布用にイラスト集を印刷する場合にも、オンデマンド印刷はおすすめです。

数十部〜数百部程度の少部数の印刷にオンデマンド印刷は最適で、価格を抑えて印刷ができ、納期も短くなります。また、オンデマンド印刷なら、追加で少し作りたい場合にも、印刷が行いやすく経済的です。

製本方法は、ハードカバーほどコストがかからないソフトカバーの並製本が一般的です。ページ数の少ない場合は中綴じ、ページ数の多い場合は無線綴じを選ぶとよいでしょう。

ネット印刷をお考えなら、こちらがおすすめ
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イラスト集・作品集の印刷におすすめの商品

イラスト集_追加3_イラスト集

これまで紹介した内容を踏まえ、イラスト集・作品集の印刷におすすめの商品を紹介します。

プリントモールのおすすめ商品①

ページ数の少ないイラスト集の制作なら、以下の仕様がおすすめです。

・製本:中綴じ(表紙本文紙ちがい)
・サイズ:A4
・表紙:カード紙180kg 片面カラー
・本文:マットコート90kg フルカラー
・加工:グロスPP加工

表紙と本文は、紙ちがい(違う用紙)にしましょう。
表紙を厚めの用紙にすると、中綴じでもしっかりとした冊子に仕上がります。

>>上記の仕様で印刷価格を確認したい方はこちら⇒中綴じ冊子(表紙本文紙ちがい)

プリントモールのおすすめ商品②

80ページ以上のイラスト集や、写真などカラーページが多い作品集の場合は、以下の仕様もおすすめです。

・製本:無線綴じ
・サイズ:A4
・表紙:カード紙180kg 片面カラー
・本文:マットコート90kg フルカラー
・加工:マットPP加工

表紙にマットPP加工を施すことで、高級感のあるシックな雰囲気を演出します。

>>上記の仕様で印刷価格を確認したい方はこちら⇒無線綴じ冊子

まとめ

いかがだったでしょうか。
制作するイラスト集のページ数などに応じて、製本の種類や用紙を決めていくと、スムーズに仕様も決まっていきます。迷った場合は、印刷会社に相談し、用紙サンプルで事前に確認することもおすすめです。

ネット印刷プリントモールでは、会員登録いただいた方に用紙サンプルを無料でお配りしています。ぜひご利用ください。
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冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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