よくわかる中綴じページ数の数え方・面付け・無線綴じとの違い

よくわかる中綴じページ数の数え方・面付け・無線綴じとの違い

冊子の製本方法である「中綴じ」についてご存知ですか?
中綴じは用紙を中央で折りたたみ、針金で綴じる製本方法です。

中綴じは少ないページ数から製本できるのが特徴ですが、製本できる冊子のページ数にはルールがあります。
この記事では、中綴じのページ数の数え方や面付けルールについて紹介していきます。

中綴じとは

中綴じ_ページ数_1
中綴じ製本とは、用紙を二つ折りにして真ん中部分を針金(ホッチキス)で綴じる製本方法です。
表紙も本文と同じように綴じるので背表紙は無く、薄い冊子やパンフレットにおすすめです。
針金で綴じるため、針金留めとも呼ばれます。針金の通るページ数の少ない冊子に適しており、見開きが綺麗に開けることからセミナー資料や問題集、説明書などに使用されることが多い製本方法です。

中綴じの特徴

中綴じ製本には、以下の特徴・メリットがあります。

・自分でも製本しやすい簡単な製本方法
・見開きいっぱいまで開くことができ、手で抑えてなくとも綺麗に中心部まで開かれる。
・冊子のページ数が少なくとも製本できるので簡易的な冊子にも使用しやすい
・軽量でカバンに入れての持ち運びに適している

少しややこしい中綴じ製本の「面付け」

中綴じ_ページ数_2

中綴じ製本で冊子を制作する際には「面付け」が必要になります。
※ネット印刷に印刷を依頼する場合は、1ページずつ入稿すれば、印刷会社側で面付けを対応してくれます。

面付けとは中綴じ製本が用紙を二つ折りにして中心部分を針金で綴る製本方法であることから、製本した後のページを想定してページの順番を原稿に配置することです。

最初のページと最後のページが同じ用紙に記入され、はじめのページからと最後のページから徐々に数字が真ん中の数字に向かって変化していきます。

例えば、12ページ冊子の場合、1ページ目の隣は2ページ目ではなく、本文最後の10ページが配置されます。次に重なる用紙の裏面に2ページ目と9ページ目が来るよう、表面とは左右を逆にして配置し、表面には3ページ目と本文最後から3ページ前にあたる8ページ目が隣り合わせになるよう交互に配置します。

配置するページ番号を間違えると製本後に冊子にした際に、ページ順がバラバラになってしまいます。面付けを考慮した上で、中綴じ冊子の原稿を作成しましょう。

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中綴じ冊子のページ数・面つけのルール

中綴じ_ページ数_3

中綴じ冊子はその製本方法から面付けをおこなう必要があり、原稿ページ数・配置が重要になります。
ここでは中綴じで冊子を印刷製本する際の注意点・ルールについて見ていきます。
面付けが必要になる中綴じでは、ページ順番・ページ数のルールを知っておく必要がありますので確認しておきましょう。

総ページ数は4の倍数

中綴じ_ページ数_4

中綴じ冊子の総ページ数は4の倍数となります。
中綴じ冊子は、用紙を二つ折りして重ね、中央部分で綴じます。そのため、用紙1枚につき表2ページ、裏2ページの計4ページ分が配置されることになり、総ページ数は4の倍数となります。
原稿を作る際に、ページ数が半端になってしまった場合は、白紙や扉絵、目次などを追加してページ数を調整するとよいでしょう。

表紙と同じ側のページは必ず奇数ページが面付けされる

表紙と同じ側のページは必ず奇数ページが面付けされます。
表紙の裏は1ページ目と最後のページの用紙になります。次のページは裏面が2ページ目と最後から2ページ目の用紙、表面(表紙と同じ側)は3ページ目と最後から3ページ目になります。

中綴じ_ページ数_5

中綴じ冊子を自作する場合は、製本前に面付けを行う必要がありますが、印刷会社に製本を依頼する場合は、面付けの必要はありません。
1ページずつをファイルにして入稿すれば印刷会社で面付けを行ってくれます。

用紙の裏面での面付けも奇数ページが表紙側

用紙の裏面での面付けも表紙側に奇数ページが配置されます。
中綴じ冊子の面付けをおこなう際には、表紙側が奇数になるルールを意識して、組み合わせを間違えないようにしましょう。

おすすめは、白紙を二つ折りしてページ番号を記載した、面付け確認用のミニ冊子を作成することです。
実際の冊子と同じ構造なので、面付けデータを作成する際に、ページ配置を間違えていないかが簡単に確認できます。

中綴じ_ページ数_6
面付けの際に、表紙側に偶数ページが来たら、数え間違いの可能性を疑いましょう。

無線綴じとはページ数・面付けのルールが異なる

無線綴じは、中綴じのように見開きページを重ねる構造ではないため、面付けのルールが異なります。

また、ページ数のルールも異なります。中綴じの本文ページ数が4の倍数なのに対し、プリントモールでは、無線綴じ冊子の本文ページ数は8の倍数になります。

中綴じと違って、無線綴じの場合は自作も難しいため、無線綴じ冊子を制作する場合は印刷会社に依頼するのがおすすめです。面付けも印刷会社で行ってもらうのが一般的です。

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中綴じで用紙を選ぶ際のコツ

中綴じ冊子を作る際には、ページ数や用途に合わせて用紙を選ぶと、仕上がりが良くなります。
ここでは中綴じに適した用紙を選ぶコツを紹介します。

ページ数の多さに合わせて用紙の厚みを選ぶ

中綴じ_ページ数_7

中綴じ冊子は、紙を重ねて綴じる構造上、ページ数が多いとその分だけ冊子自体が分厚くなり、製本もしづらくなります。

ページ数が多い場合は、用紙の厚みを工夫してみましょう。用紙が薄いとすっきりとした印象に、厚いとしっかりとした印象になります。

30ページ程度なら厚めの用紙で作ることで、しっかりとした印象の冊子に仕上げることができます。40ページ以上の場合はページ数が多いため、厚めの用紙で作ると分厚く膨らんでしまいます。この場合は薄めの用紙を選んだ方がよいでしょう。

用途に応じて表紙と本文の用紙を選ぶ

中綴じ_ページ数_8

中綴じ冊子では、本文の用紙と表紙の用紙を同じ用紙にすることもできます。

表紙と本文が同じ用紙の場合、簡易的で、すっきりとしたシンプルな印象の冊子に仕上がります。
同一用紙でコストを抑えることができるため、安価に冊子作りが可能です。
説明書や小冊子など簡易的な冊子に適しています。

一方で、冊子に高級感や耐久性を求める場合は、表紙により厚みのある紙を選ぶとよいでしょう。
本文を保護でき、よりしっかりとした印象の冊子に仕上がります。
しっかりと丈夫な冊子に仕上がりますが、表紙・本文が同じ用紙の場合に比べ、費用は少しだけ上がります。

中綴じ冊子の印刷料金はどのくらい?

中綴じ冊子は少ないページ数から、比較的リーズナブルに製本できます。
気になる印刷料金はどのくらいになるのでしょうか。
パンフレットやガイド本によく使われる仕様で、プリントモールの中綴じ冊子の価格例を紹介します。

商品パンフレットの印刷価格例

営業の提案用に持ち運ぶことも多い商品パンフレットを想定した中綴じ冊子の印刷価格例です。

・製本(商品):中綴じ(表紙本文 同じ紙)
・サイズ:A4
・色数 表紙・本文:両面カラー
・用紙 表紙・本文:共紙マットコート紙90kg
・表紙PP加工:なし
ページ数納期100冊200冊500冊
12ページ5営業日¥16,236¥17,633¥22,396
24ページ¥31,922¥35,277¥45,144
48ページ¥65,868¥71,918¥90,629

案内ガイド本の印刷価格例

利用者が手軽に持ち運べる案内用のガイドブックを想定した中綴じ冊子の印刷価格例です。

・製本(商品):中綴じ(表紙本文 紙ちがい)
・サイズ:B5
・色数 表紙:片面カラー、本文:フルカラー
・用紙 表紙:マットコート紙135kg、本文:マットコート紙90kg
・表紙PP加工:グロスPP貼り
ページ数納期100冊200冊500冊
12ページ5営業日¥39,787¥46,497¥66,803
24ページ¥63,118¥60,313¥87,428
48ページ¥109,857¥117,546¥136,422

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中綴じ冊子の印刷・面付けはネット印刷が便利

如何でしたか?
中綴じはシンプルな作りで、自作でも冊子制作が可能な製本方法です。用紙を二つ折りにしてホッチキスで綴るだけですが、自作で製本する場合はページ数の確認、面付けなどの手間が発生してしまいます。印刷会社に依頼すれば、面付けも不要で、専用設備で印刷・製本されるため、美しい仕上がりの冊子を作ることができます。

中綴じ冊子印刷をお考えの方は、是非、ネット印刷プリントモールをご利用ください。

冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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